2013年11月7日木曜日

 
大西功起
 
 この椅子は2012年の高山の展覧会の「育む」というテーマを聞いたとき、赤ちゃんや子どものことが思い浮かび、制作したものです。
 ベビーベッドとしては必要な時期を過ぎると置き場に困るので、フレームの一部をはずすことでソファーにも使えるようにしました。
 座面高は通常のソファーよりもベビーベットの目線で低くして、サイズは通常のベビーベッドよりも小さいですが、赤ちゃんが寝るには十分な大きさです。
 従来のベビーベットは直線的で堅いシルエットが多いので、もっとゆりかご感のある柔らかなラインにしようと思いました。
 
[島崎先生コメント]
 
最初はなんでこんな肘のカタチをしているかと思ったけど、プレゼンボードを見てなるほどと思ったわけで、こうやって絵で説明することも大事だよ。
このようなテーマの家具を突き詰めていくと面白い物ができると思うから、1回で終わらず、リデザインを繰り返していってほしい。
上部のスポークと積層曲げの柔らかなラインはいいね。でも、上部の安定感とは違い、脚は君の遊びが入っているのか華奢な印象を受けますから、遊び心を抑えて制作することも大事です。

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